ともぴーの仰天ブログ

心が感じたことを書く自分探しの記録

沖縄慰霊の日 平和の詩

沖縄は太平洋戦争において地上戦となり

20万人を越す犠牲者のうち、半数近くが

一般県民や子供だったと言われています。

 

沖縄戦終結の節目となったことから、

6月23日が沖縄慰霊の日に制定され

さまざまな追悼行事が行われます。

 

その主要な場所が、沖縄県沖縄本島南端部

糸満市島尻郡八重瀬町にまたがる

沖縄戦跡国定公園です。

 

その国定公園内の東部(糸満市摩文仁)に位置する

平和祈念・戦没者慰霊の各施設がある一帯は

特別に、沖縄平和祈念公園と呼ばれていて

そこで沖縄全戦没者追悼式が行われます。

 

この式典で読まれた当時中学3年生の方の

平和の詩を紹介したいと思います。

 

どのようなことを見聞きして書かれたのか

私には想像することができませんが

あらゆる生命を慈しみ、平和な世界を

守ろうとする、強い気持ちが伝わる詩です。

 

1992年 平和の詩

「永遠に」

 

人間は、えらくなんかない。

だから、意味のない戦いをしてしまう。

人間は、強くなんかない。

だから、すぐに武器をもってしまう。

人間の殺しあいのせいで

地球上の多くのものが、

傷つき痛めつけられてしまう

風に揺れるさとうきび

木陰を作ってくれるがじゅまるの木も

青い海で泳ぎまわる熱帯魚も

庭でじゃれあう犬達も

みんな みんな

失われてしまうんだよ。

本当にえらいんなら

平和を大事にして

目先の利益だけに心をうばわれないで

本当に強いんなら

思いやりを忘れないで

弱いものの痛みに気づいてほしい。

憎しみだけじゃ悲しすぎる

苦しみだけじゃ耐えられない

みんなの笑顔をずっと見ていたいから

揺れるさとうきびをずっと見ていたいから

だから、守っていこう

この世界を。

きれいな海が、

再び死者で埋まることのないように。

人間は、えらくなんてないから……

決して

強くなんてないから……

一人一人の手で

平和を永遠に、守り続けようよ。

(沖縄県平和祈念資料館提供)