月の輪廻 ~りんね
新月は満月へと移ろう
光を湛えるその日まで
静かに時の満ちるのを待ち
池に映ることもなく
ゆっくりと水面を渡る
己に当たる光を集め
身動ぎもせず輝いている
満月は新月へと移ろう
涙を湛えるその日まで
静かに時の落ちるのを待ち
陰り見せることもなく
ゆっくりと水面を渡る
己に当たる光を還し
瞬きもせず輝いている
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今月の月は特に大きくて美しいです。
昨年、スーパームーンというものが
ありましたが、負けてないのではと
思うほどです。
月には、どこか人を惹き付ける力が
あります。
私も引き寄せられたのでしょうか?
生まれたのは中秋の名月の日だった
らしいです。
十五夜のおよそ一か月後が十三夜。
晴れて、美しい月が見えやすいと
言われています。
多くの人が月を見たくて空を眺めます。
この空は、あの人の居るところへと
繋がっています。
同じ月を、あの人も
眺めているかも知れません。
帰れない者たちへ 中島みゆき
帰れない者たちが 月を見る十三夜
「帰る気もないのね」と 手紙読む十三夜
冷たい肌です 涙が浸みて
冷たい人です 恩知らずで
帰れない者たちが 月に泣く十三夜